トヨタ ヴァンガードの雹害車リペアです。
ルーフを中心に150箇所ほどのヘコミがありました。
若干気が遠くなりますが、全てのヘコミを1つ1つ押し上げていきます。
ルーフライニングを降ろして(この作業がまた結構大変で・・・)から作業開始です。
ヘコミには様々な大きさや形状があり、1つとして同じものがありません。
それぞれの特徴を見極めて力加減や工具のベストな選択をしていきます。
またヘコミの場所によっても苦労をすることが多々あります。
今回の車両はルーフレールが装着されており、影に隠れて見づらいヘコミも。
ライトの角度や目線を工夫しながら、時には無理な体勢を強いられることも・・・。
こちらはルーフのフロント側先端です。
この場所は鉄板が2重構造になっているので、薄い工具を鉄板の隙間に滑り込ませます。
さらにルーフサイドなどはそもそも工具が入る隙間すらありません。
そんな時にはプーリングと呼ばれる方法を用います。
タブをボディーに貼り付けてヘコミを引き上げます。
あの手この手とデントリペアのあらゆる技術を用いて無事リペア完了です。
ありがとうございました。